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ファイルの内容【Ada's Report】
バイオハザード4攻略 ファイルの内容【Ada's Report】を掲載しています。ファイル名称 |
内容 |
Report#1 |
成さねばならない真の目的。 私はそれへの足がかりとして、今回の任務についた。 すべてを終えるまで、誰にも真意を悟られてはいけない。 そして、ただ隠れまわっているだけでもだめだ。 時には彼らの前に姿を現し、道案内を施す必要がある。 まず、舞台背景について整理したい。 教祖オズムンド・サドラー率いる教団ロス・イルミナドス、そして彼らが封印から解き放ったという寄生生物プラーガ。 現段階で我々「組織」が把握している情報、サドラーの「秘術」について考察してみようと思う。 領主であるサラザール家が代々用いたとされる、プラーガを操る特殊能力。 我々は、これは音響あるいは音波による特殊意思伝達法ではないか、との仮説を立てている。 寄生体のみが感知できる音域で「命令」を伝え、意のままに操る。 簡単に言えば犬笛の原理だ。 この説は、独自に入手した寄生体の肉片から、音を感知するらしき器官が確認されたことから推察されたものだ。 かつて教団の教祖らは皆、特別な祭祀用の杖を携帯していた。 これに何らかの仕掛けがあったのか、あるいは、特殊な音域を用いた発声法があるのか。 あくまで憶測の域を出ない仮説のため、確証はまだない。 それら検証も含め、「プラーガのサンプル入手」は、今回の任務において何よりも優先する事項だ。 それは「組織」に対して果たすべき私の信頼の証しでもある。 駒は動き出し、カウントダウンは始まった。 もう後には引けない。 |
Report#2 |
様々な思惑が交じり合う今回の事件において、彼・・・ルイス・セラの立場は比較的単純だ。 背後に何らかの組織めいた動きは確認できず、あくまで彼個人の意思により行動しているものとみていいと思う。 彼を今回の任務のキーパーソンとして「組織」に推したのは私だ。 彼の人間性・・・経歴からにじみ出る「熱意」に、好感を抱いたからだ。 研究施設から彼の救護要請メールを、偶然傍受できたのは幸運だった。 どうやら彼は警察組織を信頼していないようで、メールは大学時代の友人宛に送られていた。 彼自身はその友人がすでに死亡していたことを知らなかったようだけれど、 ともあれその経路から彼との接触を図ることができた。 彼はプラーガの研究の合間に、教団の裏側についても独自の調査を進めていたようだ。 その一部がメールにも書かれていたが、あらゆる面で真相に迫る鋭い考察を連ねている。 この観察眼こそサドラーに買われた能力だろう。 しかしその力は教団の深部に入り込み過ぎ、サドラーの疑念を招くことになってしまった。 こちらの正体を告げると、彼は身柄の保護を願い出てきた。 「自分は教団やプラーガになんら未練はない、ただ安全圏へ逃げ、平穏な生活に戻りたい」・・・と。 我々は見返りに、証拠物のひとつである「支配種プラーガのサンプル」を持ち出して寄こすように命じた。 どうやら彼はサドラーの信頼を得ている数少ない人物のようでもある。 接触を図って、サンプルを得ることは比較的容易だろうと目算した。 だが、彼の逃亡は教団とて放ってはおかないだろう。 手引きをし、ある程度こちらの意図通りに立ち回ってもらわなくては。 |
Report#3 |
ジャック・クラウザー・・・この男については、「組織」も綿密な身辺調査を行ってはいた。 作戦行動を共にするにあたり、彼の能力や性格に問題がないかをチェックした。 中途半端なスキルでは、仲間をも危険にさらしてしまう。 結論を言えば、彼は優秀な傭兵で、それ以上でも以下でもない。 十分な「報酬」を約束する限り、過不足ない働きをしてくれるはず。 そして仮に不穏な動きを見せたところで彼の行動パターンはある程度読める。 今回の作戦行動は、すべてウェスカーが直々に指示を下している。 クラウザーに教団にスパイとして潜入し「サンプル」の入手を命じたのも、私との共闘を決めたのもウェスカーだ。 これは互いに監視せよとの意味合いなのだろう。 おそらくクラウザーは、すでに教団で「力」の象徴であるプラーガの魅力に触れ、陥落している。 その結果、我々「組織」にとって害をなす存在となることも、遠からず予測できる。 でも、これはある意味必然とも言うべき展開だ。 彼には「舞台のかく乱」という本来の役割を演じてもらうしかない。 いずれ舞台そのものも、破壊され抹消される運命にあるのだから・・・。 彼にとっては不幸だけれど、目的を達成するための隠れミノとして、しばらくは今の立ち位置を保持してもらいたいものだ。 |
Report#4 |
レオン・S・ケネディ。 彼の存在は今回の任務を完遂するために欠かせないパーツだ。 何よりも、彼の持つ圧倒的なサバイバル能力がなければ、この物語は完成しない。 人外の化け物がうごめく地域で、たった一人の力のみで生存し続けるという難題を、彼は過去に成し遂げている。 それも、訓練もままならぬ新米警官の時代に。 常人離れの強運と、それをとっさの判断で最大限に生かす非凡なセンス。 まさに天賦の才能だと思う。 政府直属のエージェントとしての経験は、そこにタフさとしたたかさも加えた。 彼には「主役」として、物語の表側を引っ張っていってもらう必要があるけれど、 それはさほど難しいことではないと楽観もしている。 もちろん、サドラーやクラウザーが関わる以上、不測の事態もある程度は考慮しておかなくてはならない。 だけど、あくまで私は己の目的のために彼を「サポートする役」に徹する。 彼を主役の座から降ろさせないためのサービスも、幾度かは施すつもりだ。 それにしても・・・ほんの数ヶ月前までは、この「配役」は想像し得なかった。 私の役どころも、もう少し単純なものだったはず。 大統領の娘の誘拐、その専属捜査エージェントとしての単独派遣。 物語の骨格は、レオン介入の事実が判明した時点で修正され、今の形に整えられた。 でも、私は必要以上の不安は抱いていない。 レオンの通る道に、困難はあれど挫折はないと過信できるからだ。 どんな理不尽な運命にも、彼は抗ってきた。 その強運が、私を勇気付ける。 私だけが、未来の明確なヴィジョンを見通せている。 その自信に、少しも揺らぎはない。 |
Report#5 |
小さなほころびは、なんとか取り繕うことができた。 任務は成功、と言えると思う。 サンプル入手という当初の目的も無事に果たせた。 ウェスカーには別のプレゼントを贈った。 「組織」の命令だからだ。 彼との偽りの共謀も、なかなかスリリングではあった。 アルバート・ウェスカー・・・彼はどこに向かおうとしているのだろう。 今回の任務を通じ、ほんのわずかその一端に触れた気がした。 彼にとってアンブレラとは、かつては力の象徴、己の野望を実現させる強力な後ろ盾だった。 しかし「傘」は破れ、幻想は砕かれた。 庇護を失った黒い企みの主たちは散り散りになり、今また、新たな「傘」を求めてうごめいている。 彼らは陽の光を嫌う。 自分自身の醜さを誰より自覚しているから。 ウェスカーは、より大きく丈夫な新しい「傘」をかかげるつもりなのだ。 世界各国の公共医療機関にも薬剤を提供してる巨大製薬企業「S」。 ウェスカーがアンブレラ崩壊後に接触した形跡が確認されている。 彼の次の「起点」は、おそらくそこだろう。 「組織」ともども、注意深く見守る必要がある。 しかし、ウェスカーとて馬鹿じゃない。 私や「組織」の思惑を、少なからず理解しているはず。 私も彼も、互いに泳がし、泳がされている。 それを愉しむ余裕が、今はまだある。 真の目的への一歩は、無事に踏み出した。 確実に言えることはひとつ・・・戦いはまだ終わらない。 |
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